
周囲と同じように頑張っているのに、仕事が遅いと怒られる。
早い人とは何が違うのだろう?どうしたら早くなれるのか?
せっかく仕事を頑張っても、「仕事が遅い」と言われたり思ってしまったりするとモチベーションがあがりませんよね?
私は、あまり容量がいい方ではなく、昔から仕事でも遅いと怒られることがよくありました。しかし、考え方と行動を切り替えたことで、仕事が遅いと怒られることは減り、営業職でリーダーへ昇格することができました。
本記事は、読んでもスーパー仕事が早い人になれるものではありません。しかし、仕事が遅いと悩んでいる人が、すぐに行動に移せる具体的な内容を紹介します。
少し考え方を変えるだけで改善できるので、仕事を諦めずに参考にしてみてください。
仕事は遅くて完璧より早くて6割でいい
はじめに結論からお伝えします。
仕事は、遅くて完璧よりも、早くて6割の出来でよいのです。
孫子の言葉で、巧遅拙速(こうちせっそく)という言葉があります。
いくら上手でも、遅いよりはたとえ下手でも早い方がいいという意味です。
部下や同僚を見ていると、仕事が遅い人の多くは、仕事を完璧にしたいと考えている傾向にあります。しかし、上司や取引先は、すぐに目に見える形の結果を欲しがっている場合が多いです。
案外、6割くらいの内容でも、可視化されると安心するのです。
また、そこから相談したり意見をもらったりして、早い段階で改善することができます。
ちなみに6割というのは、私の経験上のアンダーラインです。営業でタスクをこなすうえで、これを下回ると相手が不満を感じると思っています。
もちろん、早いことがすべてではありませんし、完璧にしないといけない仕事もあります。ですが、スピードを求められるようなタイプの仕事であれば、多少出来を下げてでも早く済ませることをおすすめします。
これだけで、あなたの評価は格段に変わります。
仕事の速さは信頼に直結する【仕事が遅いとチャンスを逃す】
仕事が早いことは、とても重要です。
なぜなら、仕事が遅いとチャンスを失い続けるからです。会社では、重要な案件の多くは、仕事の早い人に回ってきますよね。
とくに、営業職や、納期の厳しいエンジニアは、仕事が早いことが求められます。
成果を上げるポイントゲッターにばかり、仕事が集中している光景を見た人は多いでしょう。
私が仕事が遅くてチャンスを失ってしまった経験談を紹介します。
仕事で新規のお客様からお問い合わせが入ったとき、案件が重なり対応が翌日になってしまいました。結果、連絡がつながったときには、他の会社に頼むと断られてしまいました。
レスポンス一つとっても、仕事が遅いとチャンスを失ってしまうやすくなることが分かりますね。
仕事が遅いと言われる理由は一つだけ
ではなぜ、仕事が遅いと言われてしまうのでしょうか?
仕事が遅いと言われてしまうのは、相手を不安にさせているからです。
自分のペースで仕事を進めていても、上司や取引先が求めるスピード感で仕事を進めていない場合、相手は不安を感じてしまいます。
・コミュニケーション不足
・スケジュールがあいまい
・報連相がない
・具体的な進捗がわからない
・ミスがあった場合のリカバリーがない
上記のような場合、相手は不安になります。
例えば、ネットショップで商品を購入したとき、ショップから確認や配送スケジュールの連絡がなければ、かなり不安になりますよね?
ネットショップのように仕組化されているなら不安は感じませんが、あなたの行動一つで相手に与える印象が大きく違ってきます。
具体的なスケジュールや、必要な報連相を共有して、相手とコミュニケーションをとることが必要だと覚えて下さい。
仕事が遅い人は全体像が把握できていない
仕事が遅い人は、仕事の全体像を把握できていない場合が多いです。
全体像が分からなければ、冒頭でもお伝えした6割を測ることもできませんよね。
仕事の全体像とは、求められる結果や考えるべきプロセスを合わせたことです。
結果とプロセスは、どちらかが欠けてしまっても、仕事の全体像があやふやになっていまいます。
そのため、全体像を把握するには、結果とプロセスの2つを具体化にすることが重要です。
プロセスが分かっている場合は、すぐに仕事を進めることができるでしょう。仕事が遅くなる多くの原因は、求められる結果が抽象的(もしくは経験したことがない)で、プロセスを自分で組み立てなければならない場合がほとんどです。
そのため、スケジューリングや行動に移すまでに時間がかかってしまいます。
全体像を把握するためには、結果を具体的に設定して、必要なプロセスを組み立てることが重要です。
次章でさらに詳しく解説します。
仕事が遅くて悩んでいる人が行うべき3つのこと
仕事を早くするために、必要なことを3つに絞って解説します。
どれもすぐにできることなので、ぜひ実践してみて下さい。
1、プロセスを細かく設定する【紙に書き出す】
仕事を早くするために、仕事のプロセスを細かく設定することが大切です。ここでいうプロセスには、手段やスケジュールが入っているとお考え下さい。
プロセスがあいまいだと、とるべき行動がぼんやりしてしまいます。「次はどうしよう」と考えながら進めるよりも、最初に流れを設定することで、迷わず進めることができますよね。
そのためには、結果から逆算してプロセスを考える必要があります。ここで、結果を具体的に設定する必要が出てくるのです。
しかし、感覚で仕事を進めてきたタイプの人は、プロセスを考えることに抵抗感を感じるでしょう。慣れない初めのうちは、具体的にとるべき行動を紙に書き出すだけでもいいです。
①出すべき結果は何か?
②必要な方法
③協力してもらう相手
④もしダメな時はどうするか?
⑤報告するタイミングはいつにするか
などのように、自分の行動を言語化するだけで頭が整理されます。
今はデジタル社会のため、紙に書き出すことを非効率と感じるかもしれません。しかし、自分で考えながら書くことで、全体像をより把握することができます。
ますは、プロセスの設定をしっかりと行ってください。
2、進捗を共有する
仕事は相手があって成り立つものです。そのため、コミュニケーションを求められる仕事は多いですよね。
コミュニケーションの中でも、進捗に関する報連相はとても重要です。
逆に言うと、進捗に関する報連相をしっかりとるだけで、仕事が遅いと言われることはグッと減ります。
それは、あなたの行動が周囲からも見えるようになるため、相手が必要以上に不安を感じなくなるからです。
とはいえ、進捗が共有しづらい状況も多いですよね。
・リモートワークでコミュニケーション不足
・上司がすぐに怒るため話しかけづらい
・気難しい取引先で話が長くなりやすい
上記のような状況の方も、多いのではないでしょうか?
しかし、それなら一層、進捗の共有をするべきでしょう。あなたから相手の距離感が遠いほど、あなたの仕事の進捗が分からなくなります。
まずは、報告や相談をすぐに行うことで、信頼を得ることが大切です。
やりづらいからと、後回しにしてしまうと、よけいに仕事が遅いと感じられてしまいます。
3、6割の段階で共有する【経験談】
冒頭でもお伝えしましたが、仕事は上手くて遅いより、早くて6割のできである方がいいです。
つまり、あなたが完璧を求めて納得いくまでやり遂げている場合、もう少し早めの段階で切り上げてもいいのです。
具体的に私の経験談から、上司から営業資料を作るように頼まれたケースをもとに解説します。
【シチュエーション】上司から営業2人が、次の新規顧客への営業資料の作成を頼まれた。期日は2日後まで。とりあえず出来たら持ってきてと言われている。
Aさん:デザインや文章校正にこだわり、期日である2日後に提出。
Bさん:文章やデザインはある程度整えて、翌日に提出。
結果、早めに提出したBさんは、その時点で上司と内容の相談を行い、より上司の求める内容にブラッシュアップ。期日である2日後までに再度作り直し提出し、Bさんの資料はそのまま採用となりました。
時間をかけたAさんより、6割程度で提出したBさんの資料が使われることになりましたよね。
このことから分かるのですが、自分の求める完璧と、相手の求める内容は違うのです。
Bさんは、ある程度形を作って相談したことで、より相手の求める資料を完成することができました。
あなたが、ちゃんとやろうとしすぎて仕事が遅いと言われているなら、6割程度の段階で相手に見せることをおすすめします。
求められる仕事のスピードが早すぎる場合は危険
ここまで、早く仕事をする大切さを解説してきました。
しかし、会社から求められる仕事のスピード感が、異常な程に早い場合は危険です。
スピードが早すぎる場合は、ノルマの厳しさや、納期が短すぎるなどの理由で、無茶な仕事環境になる可能性があるからです。
もちろん、そうした環境でも活躍できる方はいますし、すごく成長できるかもしれません。とはいえ、無茶な仕事のスピードを要求され続けては、体を壊すかもしれません。
・残業が多い
・常に強いプレッシャーがかかっている
などの状況が続くいて困っている場合は、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか?転職エージェントは、あなたの仕事の能力や希望する働き方に合わせて仕事を紹介してくれます。
無料で登録すれば、キャリアカウンセリングを受けることができるので、少しでも今の環境に不安を感じているなら登録して損はありませんよ。
あなたのキャリアタイプを診断したり、求める仕事の紹介を受けるためにおすすめの転職エージェントを紹介します。




まとめ:仕事は6割くらいで仕上げていこう
・仕事が上手くて遅いよりも、早くて下手な方がいい
・仕事が早いことは信頼につながる
・早く仕事をするためには全体像をつかむこと
・細かくプロセスを設定する
・進捗の共有はまめに行う
・異常なスピードを求められる場合は仕事があっていない可能性もある
仕事が遅いと言われて困っている方へ向けて、解説してきました。
誤解しないでほしいのですが、完璧な仕事はもちろん大切です。しかし、仕事は人は関わっています。常に流れが変化することもあるため、仕事は早い方がよいのです。
本記事で紹介したように、6割を目指して仕事をしてください。
そうするだけで、今よりもグッと仕事が早くなるハズです。
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